対象疾患・当科の診療方針

膠原病リウマチ内科

膠原病疾患・リウマチ性疾患・アレルギー疾患・HIV感染症や結核など

膠原病疾患、リウマチ性疾患、アレルギー疾患、HIV感染症などの感染症疾患を担当します。
研究では、臨床の現場で生じる疑問や課題の克服を目指した臨床研究、および、ヒト疾患を対象とした病態解明と治療への応用を目指した研究を行っています。これらの2つの軸を融合することでベッドサイドとベンチの双方向のトランスレーションを目指しています。具体的には、リンパ球の分化異常、シグナル伝達、間葉系幹細胞を用いた再生医療の3つのテーマを軸に、フローサイトメトリー (FACS Verse®)・セルソーター (FACS Aria II®)による網羅的な細胞機能の解析、flux analyzerを用いた免疫細胞代謝制御機構の解析、DNAメチル化・ヒストン修飾などのエピジェネティクス解析、爪郭部ビデオ毛細血管顕微鏡による解析など、最先端の機器を用いて形態的および機能的なアプローチを駆使しながら、難病克服への糸口、未来の医療へつながる研究を目指しています。

カンファレンスでは、定期的に研究の進捗状況を発表し、全員でのディスカッションを通じて方針を決定し、疑問を解決する場としております。また、当講座には、約10名の海外からの留学生(中国、ベトナムなど)が大学院生として研究に従事しており、国際学会などのコミュニケーション能力を身につけるためにも英語での討論としています。当講座では入局者全員に専門医と医学博士の両方の取得を目指して戴きます。さらに、医学博士取得後は、海外に留学することも積極的にすすめており、継続的に米国国立衛生研究所 (NIH)、カルフォルニア大学 (UCSD)、エアランゲン・ニュルンベルク大学 (FAU)などの研究室に留学生を輩出しています。

文責:中山田真吾

内分泌代謝糖尿病内科

内分泌疾患・代謝性疾患および骨粗鬆症など

当科は、日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本甲状腺学会の教育認定施設であり、内分泌専門医、糖尿病専門医、甲状腺専門医、骨粗鬆症認定などが取得可能です。
内分泌疾患:内分泌専門外来への定期受診患者数は1000名以上で、下垂体腫瘍や尿崩症などの下垂体疾患、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、クッシング症候群や原発性アルドステロン症などの副腎疾患といった内分泌疾患全体について、診断から治療に至るまで外来および入院での幅広い専門的診療を行っています。特に、骨代謝疾患や甲状腺疾患に関する臨床研究および基礎研究を積極的に行っています。

糖尿病:糖尿病専門外来への定期受診患者数は1800名以上で、2型糖尿病患者が多数を占めますが、1型糖尿病患者も約10%含まれており、内服治療あるいはインスリン治療により患者個々の病態にあった適切な治療を提供しています。また、教育入院を行う一方、重症の糖尿病性慢性合併症を有する患者のケアも他科との協力体制の元にきめ細かく行っています。更に当科の特色として、CGMやFGMなどの持続血糖モニタリングを積極的に行い、患者教育および治療効果判定等に活用することで、良質な血糖コントロール達成を目指しています。

文責:岡田洋右

発刊書籍のご案内

40歳からの女性の医学 関節リウマチ/新しい治療、正しい知識で克服する

著者:田中良哉
産業医科大学医学部第1内科学講座 教授
その他の著書「抗リウマチ薬Q&A」(共著,日本医学出版)等

関節リウマチは、女性と男性の患者数の比率は約4.5対1と圧倒的に女性が多く、なかでも30代から50代の女性に発症することが多いのが特徴です。以前は難病といわれて誤った情報も多い病気でしたが、新薬の登場で治療法が劇的に進歩しています。症状、検査と診断、最新の治療法、治療薬とその副作用、患者さんが受けられる医療、福祉制度などを詳しく解説します。

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