APLAR 2025 受賞報告
2025年9月3日から9月7日かけて福岡市で開催されたAsia Pacific League of Associations for Rheumatology Congress 2025(APLAR 2025)において、トラベルアワードを受賞いたしましたのでご報告いたします。本賞は日本リウマチ学会に所属する45歳未満の若手研究者の優れた研究発表を奨励する目的で授与されるものであり、当科からは私と藤田悠哉先生の2名が選出されました。
私は「Impact of belimumab on immune phenotypes and correlation with clinical response in active lupus nephritis: LOOPS registry and FLOW study」というタイトルで、活動性ループス腎炎患者における抗BAFF抗体ベリムマブの臨床効果と末梢血免疫フェノタイプに基づいた治療最適化の試みについて発表いたしました。同ワークショップには、BLISS-LN試験やREGENCY試験(ループス腎炎の大規模臨床試験)の筆頭著者であるRichard Furie先生も登壇されており発表時は大変緊張いたしましたが、その後のFurie先生のご発表の中で「個別化医療を実現するためには、先ほどの彼の研究のように患者の層別化やバイオマーカーを同定する試みが非常に重要である」と私の発表にも触れてくださり、大変感銘を受けました。今後も研究を更に発展させ、個別化医療の実現に貢献できるよう努力を続けてまいりたいと思います。
最後に、中山田真吾教授、田中良哉特別教授をはじめ、日頃よりご指導いただいております多くの先生方にこの場をお借りして深く感謝を申し上げます。
写真 左:藤田悠哉先生、右:酒井秀典
(産業医科大学医学部第1内科学講座 酒井 秀典)
