第10回日本骨免疫学会 受賞報告
2025年6月29日~7月1日に開催された「第10回日本骨免疫学会」において、トラベルグラントを受賞いたしましたので、ご報告申し上げます。
発表演題「全身性エリテマトーデスにおけるTissue Resident Memory T細胞の分化と病態関連」
本研究では、全身性エリテマトーデス(SLE)において注目される新たな免疫細胞サブセットである組織常駐型記憶T細胞(Tissue Resident Memory T cells; TRM)に着目し、その分化機構および疾患活動性との関連を明らかにしました。末梢血や腎組織におけるTRM様細胞の特徴を解析し、SLEの炎症持続や組織障害に関与する可能性を示唆する結果を得ました。これらの知見は、SLEの新たな病態理解および治療標的の探索に寄与するものと期待されます。
このたび、大学院での研究成果が学会にて評価され、受賞できたことを大変光栄に思います。今後は本成果の論文化を進め、さらに研究を発展させることで、SLEの病態解明および新規治療法の開発につなげてまいりたいと考えております。
最後になりましたが、日頃よりご指導を賜っております中山田真吾教授、田中良哉特別教授をはじめ、多くの先生方に心より御礼申し上げます。
(産業医科大学医学部第1内科学講座 藤田 悠哉)
