教授あいさつ

教授あいさつ

第1内科学講座 教授田中 良哉

産業医科大学医学部第1内科学講座は、昭和53年に開講しました。初代鈴木秀郎教授、第2代江藤澄哉教授に引き続き、平成12年から第3代目を継承しました。大学病院では、膠原病・リウマチ内科と内分泌糖尿病代謝内科の診療科を担当しています。

教育に関しては、全身性内科疾患を通じて、医学的根拠と問題点に立脚した系統的な思考過程を介して患者の全体像を捉え、医師としての人間形成に力点を置く教育を行っています。全身を診療でき、プライマリーケアできる内科医を養成し、内科専門医は卒後5年、膠原病・リウマチ内科と内分泌糖尿病代謝内科の専門医は6年で受験資格が得られます。大学院教育にも注力し、直近の10年間に海外留学生12名を含む32名の医学博士を輩出しました。入局者全員が専門医と医学博士の取得を目指しています。

臨床でも医学的根拠と問題点に立脚し、患者の立場からの診療の実践を心掛けています。地域医療連携を介して、関節リウマチに対する分子標的治療薬導入のFIRSTレジストリには約5500名を登録し、満足度の高い医療を実践しています。SLEやMCTD等の膠原病諸疾患をはじめ、専門性の高い難治性内科疾患に対しても高度医療を率先し、日本を代表する施設に成長しました。国際共同臨床試験も増加し、New England Journal of Medicineに3報、Lancetに7報を報告し、Expert Scapeでは、リウマチ領域で3年連続世界第1位のエキスパートに、当講座も世界第28位の専門施設に選出されました。

研究では、自己免疫疾患などの病態形成におけるサイトカイン、細胞内シグナル、転写制御等に関する研究は、世界的に高い評価を得ています。臨床へのトランスレーション、プレシジョンメディシンを通じた創造的研究の実践を目指しています。厚生労働省のMCTD分科会会長を始め、多くの班研究に参画し、この分野をリードしています。シグナル分子を標的とした新規治療の開発を目指して国内外の施設と共同研究をし、アジア太平洋リウマチ学会のCenter of Excellenceに選出されています。

臨床、研究、教育など何事にも『心を込めて』臨む気持ちをお持ちの方、仲間に加わりませんか?ご一緒に楽しい教室を作りませんか?詳細は、ホームページをご覧下さい。臨床と研究の双方に、門戸を大きく開いています。

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